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【獣医師監修!】犬が食べても良い人間の食べ物!!

この記事では、犬に食べさせても大丈夫な人間の食べ物について紹介していきます。

基本的に犬に食べさせるものは「総合栄養食」の基準を満たしているドッグフードを与えることが推奨されており、これによって必要な栄養素が不足することはありません。しかし、飼い主さんによっては、「ドッグフードだけでは少し食いつきが悪い」といった悩みなどがあって、自ら調理した野菜・肉・果物・魚などを与えることを検討されている方もいるでしょう。ただし、手作りは栄養バランスの調整が難しいので、適切な知識を十分な考慮が必要とされてきます。どんな調理法で飼っているワンちゃんに与えればよいのか、与える際の注意点を踏まえて紹介していきます。

 

 

目次

  • 犬にドッグフード以外の食べ物を与えるとき
  • 犬にドッグフード以外の食べ物を与えるときの注意点
  • 食べさせて大丈夫なもの(肉類・魚介類)
  • 食べさせて大丈夫なもの(野菜・果物)
  • 食べさせて大丈夫なもの(炭水化物)
  • 食べ褪せて大丈夫なもの(その他)
  • 最後に

 

 

犬にドッグフード以外の食べ物を与えるとき

上記に書いたように、基本的には総合栄養食を摂取していれば、必要な栄養素については満たされるはずです。必要以上にドッグフード以外のものを与えると、おいしいものの味を覚えてしまいバランスの取れた、食餌を食べなくなってしまい、間違ってワンちゃんの体に害のある食べ物を食べさせてしまう危険性が生じるため、むやみやたらに与えるのはやめましょう。では、どんな場合にどのような食べ物を与えるべきでしょうか。

 

1.健康上の理由で栄養素を足してあげたいとき

 栄養素の過不足が原因になっている病気であったり、病気の再発予防や症状の軽減に食餌療法が効果的な場合です。例えば、アレルギー反応・肝不全・各種栄養素の欠乏症・皮膚疾患などです。この場合は、まず初めに病気についてかかりつけ医の動物病院の方によく相談しましょう。通常の治療にプラスして食餌療法を行うべきなのか、また行うのであればどのような栄養バランスを与えていくのか、薬などほかの治療とも組み合わせが大事な場面も多いのでその点には注意が必要です。

 

2.手作りの食べ物を与えたいとき

 すでにワンちゃんが食べ物で病気になっているわけではないけれど、病気の予防であったり安心感のある手作りの食べ物をワンちゃんに与えたいという、理由から手作りの食べ物を与える場合です。この場合栄養素のバランスや食べ物の量を考えることが非常に大切になってきます。厳密な基準はなくあくまで目安ですが一食分の量はその犬の頭の大きさで、1日2~3食にするのが良いでしょう。そして、どの与え方の場合もそうですが、与えながら犬の体型や体調をよく観察してあげましょう。特に、お腹周りの肉付きや筋肉の量、便や尿の状態などが参考になります。もし、問題があった先には獣医師や動物病院に相談しに行きましょう。

 

3.ドッグフードでは食いつきがよくないとき

3つ目の場合は食が細くドライタイプのドッグフードだけでは食いつきがよくないときです。このような場合、トッピングをして食べさせることは、悪いことではありませんが、食べないからという理由で人間のおいしい食べ物を与えすぎると、犬は「ドッグフードを我慢したらもっとおいしい食べ物が出てくるかもしれない」と考えるようになってしまいます。おいしいものしか食べなくなっているワンちゃんだと、この学びは余計に早いと思います。

トッピングをするには、まずは1~2種類の決めた食材だけをあげるようにして、たくさんの食材を与えすぎないようにしましょう。

ワンちゃんがあまりわがままになりすぎてしまうと、結果的に栄養バランスを損なうことになってしまうので人間の食べ物を与える際には限度のある量で与えることにしましょう。

 

 

犬にドッグフード以外の食べ物を与えるときの注意点

犬に人間が食べ物としていないものは、与えてはいけません。人間はトウモロコシを芯ごと食べはしませんし、果物では分厚い皮や大きな種も食べませんよね。犬も一緒なのです。一方で犬と人間では体の仕組みが異なります。人間にとっては無害なものでも犬にとっては有害なものもあります。その代表格はブドウやチョコレートです。ほかにもネギやキシリトール、玉ねぎなどがあります。これらの食べ物は少しだけでも命の危険性があるので、絶対に食べさせないようにしましょう。また任気にとって悪影響なものは犬にとっても悪影響があると考えましょう。また、犬は体が小さいので、人間が簡単に飲み込めるものでも、犬の消化管には、詰まってしまうことがあります。ワンちゃん自身にはその判断はできないので、犬に食べ物を与える際には一口サイズに切ってから与えるようにしましょう。

 

 

食べさせて大丈夫なもの(肉類・魚介類)

それでは食べさせて大丈夫な食べ物についてそれぞれ見ていきましょう。まず初めに肉類・魚介類の紹介です。

 

肉類・魚介類を犬に与えるときに注意するポイント

人間がこれらの食べ物を食べるときもそうですが、生の肉や魚介類はウイルスや細菌、寄生虫などの病原体を含んでいることが多く、傷みやすい食材なのでこれらを生で与えることはやめましょう。また骨や皮などは犬の消化管に詰まったり傷をつけたりするので取り除いてからワンちゃんに与えるようにしましょう。

 

また、肉や魚介類のたんぱく質の豊富な食材は、アレルギーの原因になることが多い食材ですので、アレルギーの持つ犬の食餌を考えるときには、どのお肉、魚を与えるかを慎重に選びましょう。あまり口にすることのない食材を選ぶとアレルギー反応が出にくくなるといわれていますので、馬の肉やカンガルーの肉などが良いといわれています。これらの肉は資質が非常に少なく上質なたんぱく質を含んでいるため、人間が食べる食材としてもおすすめです。

 

犬に肉・魚介類を与えるメリット

肉類や魚介類は貴重なたんぱく源であるため、資質やビタミンも含んでおり、犬にとっては欠かせない食材です。手作りフードを与える際には、必ずこれらの食材を三分の一程度の割合で使うことをおすすめします。資質は多すぎると、消化不良を起こしてしまい、下痢の原因になったりしますが、健康なワンちゃんであったら10%程度の資質を必要とします。不足してしまうと脂溶性ビタミンの吸収速度が落ちたり、エネルギーを効率よく使えなくなってしまいますので適度に与えるようにしましょう。魚介類はDHAEPAなどを豊富に含んでいるため、老化防止にも良いといわれています。そのため基本的には肉類のほうがたんぱく質の利用効率はいいのですが、少量の魚介類を混ぜるか、月に何回かは魚介類の食材を与えるようにしましょう。

 

 

食べさせて大丈夫なもの(野菜・果物)

続いては野菜・果物の紹介をします。

 

野菜・果物を与える場合の注意するポイント

まず初めに野菜や果物を犬に与える場合は、茎・芯・皮・種に注意しましょう。大きな種などは消化管に詰まってしまったりして、口の中や消化管を傷つける可能性が大いにありますので、与えないようにしましょう。また、茎・芯・皮・種は消化に悪影響が多く、安全に食べられたとしてもお腹を壊してしまったり、食材によってはこれらの部分に有害な成分が多く含まれている場合もありますのでできるだけ取り除いてから食べるようにしましょう。ニンニクやネギ類、柑橘系の皮など、絶対に食べさせてはいけないものもありますので注意しましょう。

 

犬は人間よりも肉食に近い雑食の動物なので、腸管は短く、たくさんの野菜や果物を消化することはできませんし、栄養素としてもあまりたくさん与える必要はありません。野菜や果物を与える際にはなるべく量は少なめで、サイズは小さめ、野菜は火を通したものを与えるようにしましょう。

 

野菜・果物を与えるメリット

その一方で、野菜や果物は食物繊維が豊富で、適切な量を与えることで腸内の環境を整え、便の状態を安定させてくれる働きを持っています。また、糖質・ミネラル・水分・ビタミンが豊富なため、これらを補給するのにもってこいの食材といえるでしょう。

 

 

食べさせて大丈夫なもの(炭水化物)

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炭水化物には炊いた米や小麦(麺やパンなど)、また果物や野菜などがあります。犬は基本的に、人間ほど多くの炭水化物を必要としていません。消化方式も人間とは異なるため、でんぷんなどの形の炭水化物はあまり効率よく吸収できません。そのため、タンパク質や資質に比べるとその摂取する量はあまり厳密でなくて良いといわれています。味の好み、活動量や便の状態などに合わせて与えるようにしましょう

 

炭水化物を犬に与える際に注意するポイント

穀物は火を通さないでワンちゃんに与えてしまうと非常に消化しにくい食材です。豊富に含まれている炭水化物も、加熱することによって吸収しやすくなるため必ず火を通してから与えましょう。また、穀物の加工食品をワンちゃんに与える際は、その他に含まれている原料に気をつけましょう。特に食塩を使った加工品は多く、また麺類をゆでる場合にも塩を使用してゆでることも多いので十分注意するようにしてください。

 

炭水化物を与えるメリット

犬の身体はあまり炭水化物を必要としませんが、小麦や米は食物繊維など炭水化物以外のものも多く含むため、与える量によっては犬のお腹の調子を整えてくれる役割をしてくれます。また、炭水化物は吸収し糖として利用できる状態になっていれば、脳でも大量に消費されるエネルギー源となってきます。そして、糖などの炭水化物は甘みがあり、ワンちゃんの嗜好性がよいことが多いです。その分与えすぎには十分な注意が必要になってきます。犬のドッグフードに少しのトッピングとして使用すると良いでしょう。

 

 

食べさせて大丈夫なもの(その他)

続いて紹介するのは野菜・果物・肉類・魚介類・炭水化物以外の食材です。

 

基本的犬に与える際には上記の組み合わせで必要な栄養素は接種可能だと思いますが、もしどうしても与えたい食材があったり、誤って食べさせてしまった場合はなるべく早めに動物病院に相談したほうが良いと思います。特に加工食品にはいろいろな材料が入っています。中には少しだけでも与えてしまうと、犬の身体に害のある食べ物もありますので、必ず与える前に確認をしましょう。成分的に問題ないとしても、濃い味に慣れてしまった犬は、薄味のもの例えばドッグフード犬用のおやつを食べなくなってしまうことがあります。そのために犬に人間の食べ物を与える際は配分をしっかりとしてから犬に与えるようにしましょう。

 

 

最後に

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今までお菓子などの人間用に濃く味付けされた食材を愛犬に与えていた方もいらっしゃると思いますが、本記事を参考に与えても大丈夫な食材や与えてはいけない食材、与える際の量などを見直していただけると幸いに思います。特に最近は犬に与える食餌も多様化してきて、いろいろな考え方もあるため、しっかりと情報を集めてから大切なワンちゃんの健康を支えれるようにご飯やおやつを与えるようにしましょう。飼い主さんが大切にしているワンちゃんの健康を支える食事となってきますので、適切な情報に基づいた対応をしていくことを心がけて日々生活していきましょう。