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【獣医師監修!】犬が甘噛みする原因と噛み癖を治すトレーニング紹介!!

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子犬の甘噛みはそこまで痛みはないですし、かわいいので許してしまう飼い主さんもたくさんいると思います。しかし、子犬のうちにしっかりと噛み癖をの治しておかないと成犬になっても噛み癖が残ってしまい、他人や家族をケガさせてしまう可能性もあるので、本記事では甘噛みをする原因と噛み癖を治すトレーニング方法を紹介していきます。

 

 

目次

  • 犬の甘噛みとは
  • 犬が甘噛みをする原因
  • 犬の甘噛みの原因は飼い主!?
  • 犬の甘噛みを直すトレーニング紹介!!
  • まとめ

 

 

犬の甘噛みとは

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犬の「甘噛み」とは犬が人やほかの犬に対して本気で噛むのではなくて、加減して噛むことを言います。

 

ワンちゃん自身は本気で噛んでいなくても、噛まれたほうは、痛い場合もありますし、だんだんエスカレートしていって、どんどん噛む力が強くなっていくケースもあります。飼い主さんが問題行動と考えて、「愛犬の甘噛みを何とかしたい!!」と悩むことがよくあるケースの一つです。

 

犬が甘噛みをしやすくある時期

犬の甘噛みは生後1歳未満の子犬の時期によくみられる行為です。

 

特に乳歯が生えてくるころや、歯が永久歯に生え変わり始める時期にによく見られます。歯の生え変わりは8か月ごろ、遅くても1歳になるまでに終了します。

 

犬は1歳(大型犬の場合は2歳)を過ぎると成犬とされます。成犬になるにつれて遊び方もだんだん変わっていき、ボールやロープなどのおもちゃを使った遊びが多くなります。このころには、子犬の時期に多かった甘噛みもほとんどしなくなっています。

 

しかし、子犬の時期に正しい育て方をしていないと、成犬になっても甘噛みをしてしまうこともあるので注意しましょう。

 

犬の甘噛みは噛まれてもいいの?

犬にとっては甘噛みのつもりでも子犬の歯は細く、意外と痛いです。

 

飼い主さんにとっては我慢できる痛みでも、犬に慣れていない子供や他人にとっては「かわいらしい犬の甘噛み」ではなくて、単純に「犬に噛まれた」という印象しか持たない場合もあるので甘噛みはできるだけやめさせましょう。

 

 

犬が甘噛みをする原因

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1.遊びの一部

通常、子犬の時期には母親や兄弟と一緒にいるので、噛んだりじゃれたりして遊ぶことでいろいろなことを学びます。

 

犬同士の遊びの中で、噛む力の加減を知ることもあれば、母親の犬に怒られながら「どれだけの力で噛んだら痛いかを」教わります。そのため子犬のころの甘噛みは大人になるための学びの一環でもあるのです。

 

2.歯がむず痒い

次に子犬の時期に乳歯が生えてきたりして、永久歯への生え変わりでむず痒いという理由もあります。

 

人間は歯の生え変わりの時、グラグラしてきた歯を自分の指で触ることができますが、犬にはそれができません。そのため指で触る代わりに「何かを噛む」ということにつながるというわけです。

 

 

犬の甘噛みの原因は飼い主!?

甘噛みのきっかけは「飼い主の動く手足がおもちゃに見える」や「歯がかゆい」といったことがほとんどです。

 

子の甘噛みは犬にとっては自然な行動ですが、甘噛みをされた飼い主さんの反応により、その後の問題行動のきっかけになってしまうこともあります。

 

飼い主の問題行動の例

  • 甘噛みしてくる様子がかわいくて「かわいい!」とすごく喜ぶ
  • 痛くて「痛い!!」と手を引っ込める
  • まだ子犬だし痛くないからという理由で、手で遊んであげる
  • やめさせようと「噛んだらダメ!」としかる

実はこれらの飼い主さんの行動が、ワンちゃんにとっては「うれしい・楽しい」などの行動になってしまいます。飼い主さん自身は叱っているつもりでいても、ワンちゃんは「噛んだらかまってくれる」と勘違いしてしまいます。

 

 

犬の甘噛みは問題?

犬の甘噛み自体は自然な行為なのでどのワンちゃんの必ず通る道です。しかし、だれに対しても甘噛みをしてしまったり、だんだんとエスカレートしてしまい加減が分からなくなったりしてしまうこともありえます。

 

それが問題行動となるのなら、飼い主さんは愛犬の甘噛みが「噛み癖」にならないようにしつける必要があります。

 

 

犬の甘噛みを直すトレーニング紹介!!

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1.無視してみよう!

当たり前ですが、甘噛みされて飼い主さんが喜んでしまったり、嬉しそうにしてしまうと、犬は「もっと噛んでいいんだ!」と勘違いします。

 

不快感を表現したとしても犬にそれがうまく伝わらなければ「噛めばかまってくれる」と勘違いしてしまいます。うまくワンちゃんを怒れない場合は無視することでしつけるようにしましょう。

 

2.適切なおもちゃで遊んであげる

犬はおもちゃに対して良いものと悪いものの区別ができません。

 

例えば飼い主さんが、「この使い古したタオルでは遊んでも良いけど、こっちの新品のタオルでは遊んではいけない!」と判別したところでワンちゃんには全くわかりません。そのためこういった人間の都合でしかないものをワンちゃんの遊び道具にするのはやめましょう。

 

次に飼い主さんが手に持って遊ぶロープのおもちゃは長さが重要になってきます。

飼い主さんはおもちゃで遊んでいるつもりでも、犬にとっては飼い主さんの手もおもちゃだと勘違いするケースもあります。

 


ロープだけでなく、犬のおもちゃはゴムや木でできたものなどたくさんの種類があるので、犬の好みに合わせながら、適切なおもちゃを選択することが大切になってきます。

 


3.噛まれても我慢してすぐに手を引っ込めない


次は噛まれて痛くても少し我慢してすぐに手を引っ込めないようにしましょう。

 


犬は動くもの、逃げるものを追う習性をもっています。

 


飼い主さんは噛まれて、痛いから手を引っ込めたつもりでも、ワンちゃんは遊んでもらっていると勘違いして余計に手を追いかけてきます。また、噛まれたときに条件反射ですぐに手を引っ込めるのは危ないのでやめるようにしましょう。

 


強く噛まれたときに同じように手を引っ込めてしまうと、鋭利な乳歯だとケガをしてしまう場合があります。どうしてもワンちゃんが口をあけてくれない場合は、おもちゃやおやつなどを使って、ほかに気が向くようにしましょう。

 


ただし、おやつをあげすぎると「噛めばおやつがもらえると勘違い」してしまうのでおやつをあげる場合でも限度を守りましょう。

 


4.叱る場合は低く冷静に一言だけ


意外と叱ることは難しいですよね。犬は低い声のほうが「叱られている」と感じやすく、高い声は「褒められている」と感じやすいのです。

 


そのため、特に女性の場合は、声が男性に比べて高いので、叱ることが難しくなてきます。なので叱るときはいつもより低い声を意識して、低く冷静に一言だけにしましょう。

 

まとめ

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愛犬はかわいいので、つい甘やかしてしまうことが多いですが、飼っている犬のためにもしつけをしっかりすることは大切です。

 

何が良い行動で、何がいけないのかを愛犬にわからせることにより、飼い主さんだけでなく、ワンちゃんにとっても生活が楽になり、絆も深まることでしょう。「甘噛みだから」と軽い気持ちで考えずに、今後のこともきちんと考えて対処していきましょう。